リドヴォーでシャンパーニュ。

ちょっと珍しい病気になってしまったコピーライターの日記です。

「おばあさん」が羨ましかった日々。

私が住む街は、東京23区の中でもっとも高齢化が進んだエリア。 つまり、道を歩けば高齢者にあたる。 昨年、病気が発覚して手術を受けるまでの間、 散歩や買い物の途上でおばあさんを見るたび、 やけに羨ましくて仕方がなかった。 もちろん、別に「孫が欲しい…

数字に弱いフリーランスは、ホワイトデーに向けてブルーになる。その理由はもちろん…

3月15日に向けて、日に日にブルーになるフリーランサー フリーランスで働く者にとって、 特に、数字に弱く経理作業を大の苦手とするものにとって、 もっとも憂鬱なタスク、それが確定申告。 年が明け、クライアントから支払調書が続々と届くようになると、 …

「がん保険やめようかな~」と迷っていたら、がんになった話。

がん保険加入率は30~40%前後 がん保険に加入している人って、どのくらいいるんだろう? ふと気になって調べてみたら、がん保険・がん特約の加入率は、 30代から50代で約40%。 保険の基礎知識↓ https://kichinto.club/knowledge/cancer/cancer02.html 私がが…

希少がん患者にとって「大切な人」、それは…

今まで縁もゆかりもなかった人が、 突然、「自分にとって一番大切な人」になることがある。 たとえばそれは、自分の命さえも左右するかもしれない人。 私の場合、それは「執刀医」だった。 昨年11月に「胸腺腫」という希少がんの疑いを指摘され、 今年1月末…

50代からの肉体と学習意欲。

ひさしぶりにラジオ体操、できた! 「何か運動していますか?」と聞かれて 「毎朝、ラジオ体操を」と答えると、なんだか微妙な顔をされる。 ラジオ体操って・・・・運動って呼べるの? いや、私にもいまひとつ自信が持てないが、 実はけっこう何かに効いてる…

世界でいちばん面白くない闘病ブログ、かもしれない。

2月13日、退院後2週間の外来へ。 「いかがですか、体調は問題ありませんか」と、 いつも通りにこやかなハンサム熊さんドクター。 「おかげさまで痛みもほとんどなくて、鎮痛剤は一度も使っていません。 退院したその日から仕事できたので助かりました~」 「…

“健診行かない派”だった私が、ぎりぎりで希少がんを発見できたワケ。

亡くなった父が繰り返し夢に・・・ 20万人にひとりの希少がん、胸腺腫。 胸骨や心臓の蔭に隠れてレントゲンに写りにくいため、 発見された時にはものすごく大きくなっていたり、 転移や播種を起こして手術ができない場合もあると聞く。 そもそもフリーランス…

手術から1週間。すでに日常感いっぱい・・・

1週間前の今頃は、がん病棟で いやいやながら焼きそばを食べ、 ようやく点滴やドレーンを外してもらっていた頃・・・ そう思うと、ふと不思議な気分になる。 30日に退院し、その日のうちに 急ぎの請求書作成に追われ、 31日は終日自宅でのんびり。 翌土曜日…

がん病棟のエレベーターで、空気が凍りついた瞬間。

ややさかのぼり、あれは退院の前日。 ドクターから、肺炎予防のためになるべく歩くよう言われていたので、 検査や食事の合間に院内を散歩していた。 もちろん、患者然としたパジャマ姿のまま、 1階のセブンイレブンを物色してからエレベーターに乗り込み、 …

退院日。「7㎝」の腫瘍を「2㎝」の穴から引き出せた秘密は・・・

退院前に解消したい疑問があった 手術からわずか3日、1月30日に退院。 実は退院する前に、どうしても確認しておきたいことがあった。 ・本当に手術は「完全胸腔鏡下」で行われたのか ・どうやって、「7㎝」の腫瘍を「2㎝」の穴から引き出せたのか ・「胸…

手術翌日のつづき。回復食は、まさかのソース焼きそば!

痛みも思ったほどではないし、何より手術の結果が良かったことで、俄然気持ちが上がってきたわたし。そうなると猛烈な飢餓感に襲われ、とにかく何か食べたくて食べたくて。 午前中は点滴やドレーンをガラガラと引き連れて4Fのレントゲン室へ。車椅子も用意…

手術翌日。「創生のくるしみ」はここに繋がっていたのかも

昨夜はさほどの痛みもなく(鎮痛剤が効いているので)術後なので1~2時間ごとに看護師さんがやってきて体温や血圧を測定してくれる。38.2度くらいの発熱があったが、それほどつらくもないので解熱剤は辞退。そこそこぐっすり眠ることができた。 朝、副担当…

手術終了。胸腔鏡で7センチの腫瘍を摘出。これって、神業じゃないですか!?

アロマテラピストの友人お手製のハーバリウム風オイル。リラックスできる香り 1月27日13:05、担当の看護師さんと手術室へ入室。 私と同年代の方なので、エレベーターで18Fから9Fに向かいつつ、「えー、お孫さんいらっしゃるんですか」「娘、もう30だから・・…

手術当日の朝。執刀医のドクターにエールを!

今週のお題「応援」 昨夜は10時半頃就寝、途中で1回目が覚めたものの、5時過ぎまでよく眠れた。病室の窓から10時の方向にそびえたつ電通ビルを眺めながらストレッチ。 電通ビルを見ると、「早く治って仕事せい!」と励まされているような気が 7時前、副担…

入院3日めの続き。明日はいよいよ手術!

イカ墨パエリア、カヴァはお預け お昼ごろ、友人が訪ねて来てくれたので、外出許可をもらって「銀座びいどろ」でパエリアランチ。いつもなら食前にカヴァをオーダーするところだが、もちろん今日はぐっと我慢。 魚介とイカ墨、2種のパエリアをシェア フォト…

入院3日め。匂いの記憶

入院3日めの朝。昨夜もよく眠れた! ふだんどれだけいろいろなことに眠りを妨げられているかがよくわかる。家族や猫がたてるさまざまな物音、仕事のことや娘の学校の予定、明日のお弁当づくりの段取りやゴミ出しの曜日。そんな一切から解放されてみると、睡…

入院2日め。ちらし寿司のち、銀座でパフェ

意外にも爆睡できた入院第一夜。 入院2日めは土曜日なので、検査などの予定はなし。6時半に起床、いつものようにBSで「スカーレット」を見て8時に朝食。 下膳しようと廊下へ向かうと、初対面の副担当医と入り口で鉢合わせ。濃い系の顔立ちの若いドクター…

くりっとした腫瘍、かわいいままでいて欲しい

入院患者の一日は長い 入院1日めの続き。 17時頃、主治医の回診。「白い巨塔」状態で6~7人いらっしゃり、「こんばんは、体調はいかがですか」といつものように爽やかなハンサム熊さんドクター。朝から3件肺がん手術をこなしてお疲れのはずなのにすごいなー…

酒飲みは麻酔がかかりにくい?入院1日め

1月24日、入院。 部屋は第一希望のC個室。18階の窓から銀座・汐留方面が見渡せて、なかなかの景観。 トイレ、ミニキッチン、シャワー付きの個室 18階は特別個室のフロアなので、 エレベーターを降りるとセキュリティロックになっており、 入院患者はカードを…

麻酔から目醒めるとき、どうせなら中村倫也の声で起こされたい・・・という手術前の妄想💛

入院を明日に控え、病院から渡された 「手術を受ける方へ」という冊子に目を通してみた。 入院前の準備や持ち物などに続き、 手術当日の流れがかなり細かく説明されている。 手術中は、身内の誰かが専用のPHSを持たされ 院内で待機しなければならない。 術後…

入院前日に新規仕事の顔合わせをねじこまれて、妙にうれしかった件

入院を明後日に控え、新規の仕事の依頼が入ってきた。 親しい女性フォトグラファーから、朝いちで電話。 あるエステティックブランドの メインビジュアル開発の仕事に参加してほしいとの依頼だった。 実はその前日、彼女のスタジオで仕事仲間数人での飲み会…

「がんでも長生き」するためには?

「人生初手術」まで1週間。 別にカウントダウンするほどめでたくはないが、 停滞していた物事が動き出すのは良いことだ。 私の胸腺にある約5.5センチの腫瘍。 がんは「悪性新生物」とも呼ばれるが、 まさにエイリアンが棲みついているようなイメージ? ただ…

手術日決定。6泊7日の入院は、ちょっとしたバカンス気分で

仕事の合間を縫うような綱渡りの日程 胸腺腫の疑いを指摘されてから2ヶ月半。 ようやく手術の日程が決まり、来週金曜日に入院することに。 23、24はもともとムービー撮影の予定だったけれど、 諸事情により立ち会わなくて良いことに。 その代わり、2月5日以…

負け惜しみじゃなく、わたし、がんになって良かったかも

がんになることのメリット、デメリット がん患者が、病気と向き合うために有効な方法として、 「ベネフィット・ファインディング」というものがある。 がん患者の心のケアを専門とする「精神腫瘍科」のメソッドだ。 やり方は簡単。 紙とペンを用意し、真ん中…

韓国映画「パラサイト」の息子役が、松田龍平に見えて仕方なかったこと・・・よく見ると、安藤サクラも!

手術まであと2週間。 今のうちに映画でも観ておくか!と思い立ち・・・ 2020の初映画は、『パラサイト 半地下の家族』 www.parasite-mv.jp どっぷりと映画の世界にハマり込んだ2時間余り。 観賞前は、安倍公房の「闖入者」、 またはつげ義春の「李さん一家」…

「にっこり温厚、すっきり健康」で今年を乗り切る

今週のお題「2020年の抱負」 今年の抱負、「怒らず、心穏やかに過ごすこと」。 なのに、なのに… 今朝もいきなり暴発してしまった。 洗濯機を回そうと1階に行くと、 オットのパンツが脱衣所の床に落ちている。 昨夜酔っぱらって、風呂に入ったときそのまま放…

手術まであと20日!今日は仕事初め

手術は1月最終週に決定! 2019年も押し迫った夜、21時頃病院から電話が。 「手術の日程ですが、1月10日でいかがでしょうか」 2月3日から始まるレギュラーの仕事に合わせて、 「1月中に退院できる日程で」とお願いしていたものの、 予想外に早いスケジュール…

猫と仔ヤギとふかふかワンコ。 海と動物に癒された、石垣島のゆく年くる年。

2019年の大晦日から3泊4日、初めての石垣島へ。 バタバタの年末進行がひと段落、 年明けの手術の日程もほぼ決まり、 ちょっとほっとした気分で初めての石垣島へ。 ステイはこちら。 www.ishigaki-seasidehotel.com 世界有数の透明度で知られる川平湾にほど近…

日々蓄積してゆく毒素をすっきりと。石坂浩二も八千草薫もいない「やすらぎの里」

1泊2日のデトックス体験ステイへ 伊豆高原の断食施設、やすらぎの里 大人の女は、デトックスが好きだ。 いや、性別に関係なく、ある程度年齢を重ねると 自分の身体に毒素が溜まっていることを自覚する。 特に、希少がんの一種に罹っていることを知ってから、…

元気に仕事ができるクリスマスの朝、心からの感謝を☆彡

今週のお題「クリスマス」 これは昨年のクリスマスの食卓。今年はさらに手抜きになる予定。 6時半に起きて朝食をつくり、娘を送り出して洗濯機をまわし、 8時40 分からラジオ体操。 9時前には自室のデスクについて、コーヒーを飲みながらPCを立ち上げる。 こ…