リドヴォーでシャンパーニュ。

ちょっと珍しい病気になってしまったコピーライターの日記です。

入院3日め。匂いの記憶

入院3日めの朝。
昨夜もよく眠れた!


ふだんどれだけいろいろなことに眠りを妨げられているかがよくわかる。
家族や猫がたてるさまざまな物音、仕事のことや娘の学校の予定、
明日のお弁当づくりの段取りやゴミ出しの曜日。
そんな一切から解放されてみると、
睡眠の質がめざましく向上するのだ。
あ、あとお酒を飲まないのも要因かもしれないです。

 

ところで、入院するとすぐ腕にリストバンドが装着され、
本人確認や注射・採血・レントゲン・手術まで、
すべての照会や記録に使われる。
退院するまでは、入浴中も外せない。

今朝、ふとリストバンドの下の肌を嗅いでみたら、
なんだか懐かしい匂いが・・・


若いころ、腕時計を外した後に感じた、甘酸っぱいような匂い。
最近、昔のように長時間腕時計を着ける習慣がなくなっていたので、
20年以上ぶりかも。


あの頃は、がん専門病院に入院するこんな未来を思いもしなかった.
すいぶん遠くまで来てしまった気がする。