リドヴォーでシャンパーニュ。

ちょっと珍しい病気になってしまったコピーライターの日記です。

「58歳没はちょっと早いけど・・・」山本文緒さんの“逃病記”を読む

2021年10月にすい臓がんで亡くなった作家 山本文緒さんの「無人島のふたり~120日以上生きなくちゃ日記」 「58歳没はちょっと早いけど、短い生涯だったというわけではない」 「58歳にもなれば、ずいぶん沢山の知人ががんで亡くなっている」 「どんなにいい人…

コロナワクチン未接種。1ミリも後悔していませんが、けっしてワクチン否定ではありません。

新型コロナワクチンに対して、自分の考え方とかなり近く 非常にわかりやすく言語化していただいているので、備忘録として。 コロナ第8波「もし感染しても悔いないでほしい」免疫学者が「これから感染する人」に伝えたいこと|OTONA SALONE[オトナサローネ] …

術後1年半検診、しかし、パラリンピックがやってくる・・・

ひさしぶりの更新です。 術後1年半検診。 CT画像も血液検査も 「まったく問題ありませんねー っていうか、血液検査で1つも異常値がないって、 実はかなり珍しいんですよー」 いつもながらニコニコ笑顔の ハンサム熊さんドクターに癒される・・・ ひとまずホ…

自分の「ポンコツぶり」をまた思い知る季節が巡ってきた。

自分の「ポンコツぶり」を確認するための通過儀礼、 それが確定申告。 確定申告が苦痛なのは、 数字に弱く計算や経理作業が苦手なせいと思いこんでいたけれど、 フリーランス21年目の今年、はた、と気づいた。 「自分のダメさや醜さと向き合うこと」が辛いの…

黒い雲と白い雲との境目に。

昨年からかかわっていた出版プロジェクト、 ついに歌集が発売されました。 「黒い雲と白い雲との境目にグレーではない光が見える」 こだわりの装丁、コンパクトなサイズ感 sayusha.com 「サイレンと犀」「たやすみなさい」などで知られる 現代歌人・岡野大嗣…

見えない敵と闘った一年

「日常が 生活が 環境が 世界が、 がらりと変わってしまった」 と、みんながいう。 自分自身を顧みれば、少なくとも生活はあまり変わっていない。 フリーランスのコピーライターという仕事柄、 そもそもStay Homeな日常だし、 そもそもIndoor Personだし、 …

会えぬまま2月の空に逝くひとよ

朝、メッセンジャーの着信音が鳴った瞬間に、 「ああ、亡くなったんだな」 と、直感した。 怖くて、30分ほどメッセージを確認できずにいた。 若い頃から通っていたお店のマスター。 10歳上だが、大学の先輩にもあたり、 家族のように接してくれていた。 私に…

術後一年検診の結果と蕎麦ミシュラン

先日のCT撮影日とはうってかわって、快晴の東京。 術後一年検診の結果を聞きに、再び築地へ。 今日の院内はそれなりの混み具合。 とはいえ、外来での待ち時間は5分程度で ハンサム熊さんドクターの診察室へ。 「半年ぶりですね。体調はいかがですか?」 「は…

術後一年検診。ビールもケーキもぐっと我慢

雪がまじった冷たい雨の中、久しぶりに築地に向かう。 術後一年検診で、血液検査とCT撮影。 予約したのは半年前だったので、 CTの承諾書やら国がんの保険証やらをあたふたと確認し、 16時の予約に十分間に合うように出発。 採血コーナーには人気がほとんどな…

人生最高体重まで、あと100グラム💦

ひとり飲み、ひとり旅、ひとりご飯。 ソロ活がなんでもなくできるようになったことは、 私にとって「大人になったな」と感じる瞬間かも。 ひとり飲みは20代後半頃から、 初めての海外ひとり旅は33歳頃だったかな? そして、「大人」を超えて 「老化したな~…

死ぬまでに会いたいひと。

すいぶん長いこと会っていない友人から年賀状が届き、 思いがけなく嬉しい言葉が添えてあった。 「ブログ、読んでるよ!」 そして、昨年のこの投稿と、短歌についてもお褒めの言葉が・・・ kgrapevine.hatenablog.com 病気の件もひと段落したし、 そろそろお…

わたしは錆びた1本の管

さすがに検査当日はお酒ご法度。明日のお楽しみ~ 人生初・内視鏡検査が無事終了。 昨年、胸腺腫が発覚して CTやらPETやらいろいろと検査はしたものの、 消化器系の病変は見つかりにくいと聞いていたので、 一念発起! どうせなら一度に済ませておこうと、 …

見つけてくれて、ありがとう

患者会の「Zoom おしゃべり会」に初めて参加。 「胸腺腫」は20万人に1人といわれる希少がんなので、 同じ経験をした方に会うことはなかなかないし、 病院選びや治療に関する情報も集めづらい。 その結果、とても深刻な状況に陥ってしまう方の多さに、改めて…

死ぬなら「がん」が好都合。

マーク・トウエインが遺した言葉がある。 「愛はもっとも素早く育つものに見える。 だがもっとも育つのが遅いもの、それが愛なのだ」 確かにこれはある意味真実だと思う。 それとは逆に、「嫌い」という感情は 一瞬で育つのではないだろうか。 ちょうど一年…

さて、「ピザ」と「ピッツア」の違いは?

「僕」と「五反田くん」が食べたのは、たぶんこんなピッツァ 私にとって初めてのピザは、 冷凍食品のうす~いやつ。 オーブントースターでチンして、 ふにゃっとしたのを片手で食べる。 あれはあれで、それなりに美味しかったような気がする。 私にとって初…

奇跡のようにいまを生きてる

数日前の六義園 「告知」とは、その字面の通り「告げ、知らせること」 ですが、なぜか、がんの枕詞のようになっていますよね。 私が「告知」されたのは、約一年前の11月5日のこと。 とはいえ、主治医の経験から 「命にかかわることのない軽微な状態」と判断…

ちょっとした傷が治らないお年頃。

2週間ほど前につけた、ちょっとしたかすり傷がまだ治らない。 さすがに50代も半ばを過ぎて、新陳代謝の衰えを痛感する。 そして代謝が下がると、体重は驚くほど簡単に増える。 別に若い頃に戻りたいとは思わないけど、 やはり一抹の寂しさというか何という…

築地本願寺のち、術後半年外来、デジャヴ付

胸腺腫の摘出手術から半年。 先日撮影したCTと血液検査の結果を聞きに、外来へ。 「腫瘍は完全に取り除けたと聞いているし、まあ大丈夫だろう」と思いつつも、 やはり「取り残しがあったら・・・」などと暗い想像が脳裏をよぎる。 大丈夫、大丈夫じゃない 7…

三浦春馬さんを悼む

白皙の馬走り去る永遠に 死よりも傷む生があるのか 実は特にファンというわけではなく、 それでも第一報を受けたときはかなりのショックを受けた。 三浦春馬さんの出演作はそれほど多く観ていないが、 印象的だったのは「おんな城主直虎」。 屈託のない笑顔…

短歌、はじめました

友人からのお誘いを受けて、 女性がんサバイバー限定の短歌の会に加えていただくことになった。 さて、折も折、今週は術後半年検診で、久しぶりの築地。 結果は2週間後。 ちょっと宙ぶらりんな気分ながら、 遅いランチを食べながら冷えたビールを1杯だけ。 …

これからの人生における、お金のかけどころについて考えた~Defferent strokes by defferent folks.

高校時代の友人が、3年がかりでようやく完成させたこだわりの別荘にお泊り。 外観も内装も明るいアメリカンスタイル 土地探しから設計、施工を経て完成までは3年だけど、 彼女は高校生の頃から「いつか理想の家を建てる」と宣言し、 間取り図などをせっせと…

非日常から日常へのグラデーション

個人的癒しスポット「六義園」がついに再開。 最後に来たのは、ちょうど桜の頃。 約2ヶ月半ぶりの六義園は そろそろ終わりかけの躑躅、 紫陽花が色あざやかに。 躑躅があざやかに咲く六義園 木陰にひっそりと紫陽花が 年間パスポートは、閉園の2ヶ月半分、期…

グレーな毎日、顔くらいはパッと明るくしないとね♪

先日のリモート会議では、ちとやらかした。 参加者は4人。 私の他は、40代男性アートディレクター、Aさん。 クライアントの女性2人。 1人は以前から知っているアラサー女子のMさん、 もう一人は彼女の上司で初対面、推定30代半ばの女性Yさん。 初めての「W…

連休初日は「おからでシャムパン」。

内田百閒に「おからでシャムパン」という短文があり、 すっかり気に入ってしまったので、 今夜は満を持して実行することにする。 自粛生活に入ってから自分に課しているのが、 「毎日お酒を飲まないこと」。 飲んだ翌日は必ず1日空けるのがマイルール。 昨日…

旅に出かける「理由」と「自由」を、もう一度。

ほぼひきこもり生活になってから約1ヵ月。 フリーランスのコピーライターという仕事柄、 もともと自宅が仕事場だし、 生来の出不精でもあるので、 それほど生活が激変したとも感じていなかったのだが。 机の中から昨年のスケジュール帳がひょっこり出てきて…

暇になると、元気がなくなるフリーランス。

フリーランスで働く多くの方々と同じように、 私もこのところ、かなり暇である。 幸い、レギュラーの仕事が何本か進行しているので まったく何もしていないというわけでもないけれど、 対前年比でいえば50%以下の稼働率かな、体感的に。 ということは、今動…

コロナに感染していなくても、コロナのせいで亡くなる人々・・・

今や、病気といえばすべてコロナ一色、 病院にはコロナの患者しかいないような錯覚に陥りそうなほどだが・・・ もちろん、今この時にもさまざまな病気や怪我、 さらにはもっと深刻な病が発覚して、一刻を争う状況に直面しているひとがいる。 というか、数的…

コロナ疑惑の3週間。

3月25日、六義園の枝垂れ桜 手術から2ヶ月、レントゲンは問題なし 術後2ヶ月の外来を受診したのは、3月26日のこと。 そのわずか数日後に、国がん病棟勤務の看護師さんに コロナ陽性が出たと聞いて驚いた。 そういえば外来の時、W先生、マスクもしていなかっ…

こんなお宿でリモートワークしたい!「里山十帖」

そうだ、温泉行こう 退院から一月半。 手術の傷もだいぶ目立たなくなってきたので、 じんわりと閉塞感漂う東京を抜け出し、 1泊2日の温泉旅へ。 ヘルシーな料理と、 『なーんにもしない』を満喫できる宿がいいなーと思っていたところ、 ふと目に入ったのが、…

初めての「がん友」に遭遇した夜。

酒とつまみと病気のことと・・・ 大塚「まるま」にて 先週末、ちょっと不思議な飲み会に参加した。 場所は大塚駅そばの、美味しい日本酒と それに合うおつまみが楽しめる、雰囲気のいい居酒屋だ。 retty.me 集ったのは、男女それぞれふたりずつ。 といっても…