リドヴォーでシャンパーニュ。

ちょっと珍しい病気になってしまったコピーライターの日記です。

死ぬなら「がん」が好都合。

マーク・トウエインが遺した言葉がある。

 

「愛はもっとも素早く育つものに見える。

だがもっとも育つのが遅いもの、それが愛なのだ」

 

確かにこれはある意味真実だと思う。

 

それとは逆に、「嫌い」という感情は

一瞬で育つのではないだろうか。

 

ちょうど一年前、私に希少がんが見つかったとき、

強く感じた思い、それは

「わたしの遺産、オットに残すのは絶対にいや」

というものだった。

 

むすめがお腹にいるころ、

あるいくつかのことをきっかけに

オットを急速に嫌いになった。

 

具体的な理由は彼の人権にかかわるので書かないが、

生理的に許せないことと、感情的に許せないことが複数あった。

 

もともと「すごく好き、愛してる」というわけではなかったが、

それなりの好意と尊敬はあったはずなのに、

あっという間に嫌いになった。

以来、その感情が変わることはない。

 

何度も離婚を申し出たがのらりくらりとかわされ、

なかなか別れることができない。

 

でももしいつか、わたしのがんが再発して

命にかかわる状況になったら

どんなことがあっても離婚すると思う。

 

何度も書くけど、

がんで死ぬって、そんなに悪いことでもないし、

個人的にはむしろ好都合。

脳出血とか大動脈解離とか、

一瞬で死んでしまったら、なにも準備できないからなあ。

(ちなみにオットはこちらの死に方が好みらしい

ふっ、なにからなにまで価値観違う)

 

「心」より「華」のコースが高いってランチみたいな葬式プラン