リドヴォーでシャンパーニュ。

ちょっと珍しい病気になってしまったコピーライターの日記です。

世界でいちばん面白くない闘病ブログ、かもしれない。

2月13日、退院後2週間の外来へ。

 

「いかがですか、体調は問題ありませんか」と、

いつも通りにこやかなハンサム熊さんドクター。

 

「おかげさまで痛みもほとんどなくて、鎮痛剤は一度も使っていません。

退院したその日から仕事できたので助かりました~」

「それはよかった。じゃ、追加のお薬は必要ないですね」

 

そして、核心の病理診断結果へ。

「やはり胸腺腫で間違いありませんでした。

7センチとかなり大きかったんですが、

周りに浸潤する前に見つけられて、本当によかったですね!」とドクター。

「そんなに大きかったのに、胸腔鏡で出してもらえて・・・

本当にありがとうございました! 

絶対切るって思っていたので、びっくりです」

「まあ、かなり難産でしたけどね。うまくいってよかった」

 

やっぱり、ここでも「創生のくるしみ」だったのね。

 

易占で授けられたキーワード「創生のくるしみ」については

こちら↓

kgrapevine.hatenablog.com

 

病理の結果もおおむね問題なし

 

「もう病理の結果は出ているんですよね。病期は・・・」

「そうですね、Ⅰ期ということでいいでしょうね」

 

胸腺腫は浸潤や転移の度合いからⅠ~Ⅳ期に分類され(正岡分類)、

Ⅰ期は「肉眼的に完全に被包され、

顕微鏡的にも被膜への浸潤を認めない」というもの。

つまり、もっとも軽微な状態といえるだろう。

また、病理組織は「AB型」(WHO分類)。

Aがもっとも良性だが、B型の腫瘍細胞も混在している状態。

完全に良性とはいえないものの、悪性度は低いということらしい。

 

 胸腺腫の概要や病理について↓

www.ncc.go.jp

仕事も旅行も温泉も、もちろんお酒もOK

 

その後傷口を診てもらうと、

「傷の治りも順調ですね!

腫瘍は完全にとれているので、

治療はこれで終了です」とあっけないくらい。

 

「特に生活で気を付けることはありますか?」

「なーんにもありませんよ~仕事も旅行も運動も、なんでも大丈夫です」

「温泉に入っても?」

「もちろん、問題ありませんよ。普通の人と何も変わりません」

 

ドレーンを抜いた後の抜糸を終えて、外来終了。

会計を済ませ、(個室入院だったので結構な金額になり、

カード会社に交渉して限度額を一時的に上げてもらう💦)

文書課でがん保険請求用の診断書を引き取り、本日のタスク終了。

 

バイバイ、私の胸腺腫

 

病院の外に出ると、

朝にぱらついていた雨も上がり、ぬけるような青空が。

「とりあえず、終わったんだなあ」と、

爽快なような、ちょっと寂しいような気分になる。

私の毒を固めて体の外へ持ち去ってくれた胸腺腫、バイバイ。

 

10年ぶりの健診で見つかった腫瘍。

温かく有意義なアドバイスをくれた友人たち。

最速でアクセスできた医療機関と、

凄腕なのに癒し系のドクター。

切開せずに胸腔鏡下で摘出され、

大きさの割に悪性度が低かった腫瘍細胞。

思えば、何もかもがラッキーだったとしかいいようがない。

 

闘病ブログとしてはかなりつまらないかもしれないが、

もちろん、波乱万丈を望んでは罰が当たる。

私の胸腺腫とのおつき合いは、ここでひと段落となりそうです。

 

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

(あ、ブログはぼちぼちと続けていきます!

心の元気の秘訣になっていますから)

 

 

 

今週のお題「元気の秘訣」