リドヴォーでシャンパーニュ。

ちょっと珍しい病気になってしまったコピーライターの日記です。

病は「創生の苦しみ」?なんだかちょっと宗教チックだけど

94歳の占い師、鈴木昶園先生とのセッションは、

姓名判断から始まった。

実は私は、2つの名前を使い分けている。

仕事やプライベートのほとんどは旧姓、

娘の学校関係や公の書類のみ、結婚後の姓。

つまり、旧姓の方が自分の運勢により影響を与えていると思われるが、

その画数が今一つなのだという。

昶園先生、「じゃ、ひとつおまじないをしましょうか」と、

名前の一番最後に「、」をひとつ打つことを提案してくれた。

気休めみたいなものだが、藁にもすがりたい私は素直に同意。

 

次は四柱推命で、なぜか私と娘のことを詳細に占ってくださる。

私の本命星は一白水星、娘は六白金星、

相性がとてもよくふたりとも運は強いのだが、

娘の裏の星には、「苦労をする」という暗示があるという。

「これはあなたの病気のことかもね」と先生。

 

そ、それで私の病気はどうなんでしょう。

私、近々死ぬんでしょうかね!?

ここでついに易占の出番。

筮竹をざらざらっとやる、あれですね。

「では、病気の成り行きについて占いましょう」

さまざまな卦が出て、どうやら不穏な暗示も出ているようで

冷や汗が流れ出るほど緊張する。

たかが占いとは、いまはどうしても思えないのだ。

「中間に障害あり。噛み砕いて通れ、と出ているわね。

つまり、胸の中間、胸腺に何かあるけれど、大丈夫と。

じゃ、次に対処法を」

同じように筮竹を扱い、最終的に出た卦は、

「創生の苦しみ、新しい自分を生むための苦しみ」というもの。

今は病気という困難があるけれど、

乗り越えた先には、より良い自分が生まれるという。

 

最後に先生は、手相を観てくれた。

(前回はこのオプションはなかったから、

あれから勉強されたのかもしれない。

大泉の母の手相本がテーブルの上に置いてあったし)

「生命線の内側に、もう1本生命線がある。

これは二重生命線といって、生きる力が強い証拠よ。

それに、感情線に向かって降りている2本の縦線、

これはめったにない幸運の相なの。(名前があったけど忘れた)

だから、あなたは絶対大丈夫よ」

 

チャイムを押してから先生のお宅を辞するまで

トータル3時間。

料金はわずか2000円。

あまりにも膨大な結果をいただいたために、

結論を咀嚼しきれない感じもあったけれど、

いくぶん軽くなった気持ちで帰途についたのだった。

 

新しい自分を生む、創生の苦しみ。

そう思うことができるのなら、

病むことにも意味があるのだろう。