え!わたし、「がん」なの!?
突然ですが、「胸腺腫」という病気をご存知でしょうか。
いわゆる「希少がん」のひとつで、
人口10万人あたり0.44から0.68人が罹患するといわれています。
(国立がん研究センター 希少がんセンターホームページより)
2019年11月5日、私はその胸腺腫と診断されました。
事の起こりは、今年10月20日に受けた人間ドックの結果。
郵送されてきた報告書には、「胸腺腫・胸腺がんの疑い」とあった。
まったく聞き覚えのない病名。
まるでぴんとこない。
ドックを受けたメディカルスキャニングで医師の説明を聞くと、
両肺に挟まれた胸腺という部分に腫瘍が認められるという。
「専門の病院に紹介状を書きますが、ご希望はありますか?
まあ、簡単な手術なので、
大きな病院の呼吸器外科ならどこでも大丈夫ですが」
てな軽ーい感じなので、それほど深刻な気分にもならなかった。
とりあえず1週間後に紹介状をもらうための予約をとって帰宅。
改めてウェブを検索をしてみた段階で、
「胸腺腫」が希少がんだということを知り、じわじわと不安になる。
今や日本人の2人に1人ががんにかかるともいわれ、
「がん=死」という単純図式は過去のものとはいえ、
やはりがんはがん。
病院を決めるに当たり、まずは3人の友人に意見を仰ぐことにした。
1人目は、乳がん経験者の友人、Mさん。
3歳年下の彼女は30代で乳がんにかかり、昨年再発。
がんの学会にも積極的に参加し、講演活動も行っているので、
どこの病院が良いとか、感じ悪いとか、患者の立場で
教えてくれるのではないか。
さっそくラインしたところすぐに返信。
たまたま友人の夫さんが胸腺腫で、T医大で手術を受けたという。
ラインで何度かやりとりをした後電話をくれて、
親身に話を聞いてもらい、救われた気分になった。
(ただし、T医大の呼吸器外科は実績も確かで
手術の腕もいいけど、ドクターは上から目線で
圧迫感があるという)
二人目は、小中学校時代の同級生で、医師のYくん。
いまは実家の医院を継いで「街のお医者さん」になっているが、
数年前までは地域の拠点病院で、呼吸器外科の専門医だった。
「小さな胸腺腫はほとんど良性だから心配いらないよ。
胸腔鏡で手術ができるし」といわれたものの、
腫瘍の大きさが6センチほどあるらしいと伝えると、
「だとすると、少し大変な手術になるかも。
順天堂、癌研有明病院などが間違いなさそう」と、
少し深刻さが増したニュアンス。
そして最後に、ママ友で眼科医のAさん。
「同じビルで開業している呼吸器内科の先生に聞いたら、
順天堂がベストだって!
うちの息子もあそこで手術したことあるし、
経営状態も良いから間違いないと思う」と、
さすがプロフェッショナルなアドバイス!
皆さん、本当に迅速に対応してくれて、しみじみ嬉しかった。
となると、第一の選択は「順天堂大学付属順天堂医院」ですね。
うちから比較的近いし、湯島に住んでいた頃
子どもの休日診療でお世話になったこともあるし、
まずは11月6日の午後をネット予約。
そうだそうだ、順天堂、間違いなさそうだ!
~病院選び編、明日へつづく