病気だって、ネーミングが大切。コピーライターとして思ったこと。
「お~い お茶」はもともと「缶煎茶」というネーミングだった
コピーライターの仕事にはいろいろあって、ネーミングもその1つ。
ブランド名、商品名、会社名、サービスの名称などなど、
私も時々依頼を受けることがある。
何か商品を世の中に出そうというとき、
ネーミングの役割は非常に重要だ。
たとえば伊藤園の「お~い お茶」は、
当初「缶煎茶」という名前で発売されたがまったく売れず、
改名後に売り上げが10倍にも伸びたというのは、有名な話。
病名のインパクトは、かなり大きい
それはそうと、病気のネーミングも、患者にとってはかなり重要だ。
私が「胸腺腫」の疑いを指摘されたのは約1か月前のこと。
「ん?胸腺腫って、何???」というのが第一印象。
もしこれが「乳がんの疑い」だったら、「ついに来たか!」という感じだったかも。
若い頃から胸にしこりがあり、良性とはいわれていたものの、
いつかは悪性に転じるのではないかと覚悟していたし、
実際に罹患した友人を何人か知っていたから。
仮にこれが「膵臓がん」とか「肝臓がん」とかだったら、
比較にならないくらいショックを受けて落ち込んだだろう。
あとで調べてみたら、胸腺腫もがんの仲間だったわけだが、
「〇〇がん」なのか、「〇〇腫」なのかでインパクトは相当異なる。
少なくとも、それほど破壊力のあるネーミングでなかったのは幸いだった。
そんなわけで、告知されたもののなかなか深刻にならず、
じわじわとがん患者としての自覚を固めてきたこのひと月なのでありました。
がん患者として「このままでいいのか?」と考える日々
胸腺腫は進行が遅く、転移するケースもさほど多くないので、
比較的予後の良い病気といわれている。
ドクターにも、「手術は脇をちょっと切開するだけなので、
4~5日で退院できます。仕事復帰もすぐですよー」
とニコニコ言われたので、告知の段階では自分も楽観的だった。
しかし・・・
その後、同じ病気の患者さんのブログや、
患者会の症例の記録などを読んでみると、
結構深刻なケースが多々見られ、だんだん怖くなってきた。
私の場合、今のところ何の症状もなく元気だし、
普通に仕事をして家事をして、食べたいもの食べてお酒も飲んで、
という能天気な生活を続けているのだが、さすがに不安になってきた。
もっと生活を根本的に改善した方が良いのでは??
そんな不安にかられて読んでみたのがこの本。
ケーリー・ターナー著「がんが自然に治る生き方」
サブタイトルは、「余命宣告から「劇的な寛解」に至った人たちが
実践している9つのこと。
続きます!