リドヴォーでシャンパーニュ。

ちょっと珍しい病気になってしまったコピーライターの日記です。

くりっとした腫瘍、かわいいままでいて欲しい

入院患者の一日は長い

 

入院1日めの続き。

17時頃、主治医の回診。
白い巨塔」状態で6~7人いらっしゃり、
「こんばんは、体調はいかがですか」と
いつものように爽やかなハンサム熊さんドクター。
朝から3件肺がん手術をこなしてお疲れのはずなのにすごいなー

 

手術の詳細を根掘り葉掘り聞く

 

その後夕食を済ませ、面談室で
別のドクターから手術について詳細な説明を受ける。
初対面のドクターで、40代くらい?
栄養状態が心配なほど痩せられているが、
ほがらかで親しみの持てる雰囲気に、
ここぞとばかりにいろいろと質問をしてしまう。
以下、自分用に簡単なメモ。
(手術とあまり関係ないことも混じっています)

・現段階では胸腺腫の「疑い」
・手術の目的は「前縦隔腫瘍の診断と治療」
・腫瘍の大きさは縦5.5センチ、横4.5センチ
・胸腔鏡を入れて内部を観察後、右わきを5センチほど切開して摘出
(胸腔鏡での摘出も否定しないが、たぶん切開する)
・所要時間は約1.5時間だが、麻酔などの準備から面会までおおむね5時間の予定
・腫瘍の形状から胸腺腫で周囲への浸潤は少ないと思われるが、確実ではない。
・摘出した腫瘍は即顕微鏡で観察。悪性度を簡易診断
・その後病理検査にまわし、約4週間で確定診断
・万が一悪性の胸腺がんだった場合は、その後放射線抗がん剤治療になる可能性も。
ただ、腫瘍の形状からその確率はかなり低いと思われる
・万が一、腫瘍が大きくなっていても、正中切開はしない
・腫瘍が発生した時期の特定はできないが、たぶん10年単位
・胸腺腫の病期は大きさとは関係がない
・胸腺腫の手術は年間20件程度 肺がんは600件
・希少がんの治療は集約的に行われる方向
・希少がんセンターを通じて来院する人が多い
・希少がんセンターのHPは閲覧数が多い(情報が少ないから集中する)

私が一番気になっているのは、やはり腫瘍の悪性度。

千葉大学医学部のホームページによると、
胸腺腫は「正岡分類」で4期に分類され、
I期とⅡ期の場合、ほぼ100%が手術で完治するという。
その進行度は腫瘍の大きさではなく、
周囲の組織への浸潤度合、転移の状況などで判断される。

ドクターにそのあたりの見込みをしつこく聞くと
「周囲に浸潤がある場合は、

腫瘍の形状がもやもやと複雑になっていることが多いです。
サバねこ主義さんの場合、CT画像の形がくりっとしているので、
それほど悪性ではないと推定しています」

くりっとしている私の腫瘍。
なんだかかわいい。
とはいえ、この画像を撮ってからすでに2か月、
進行が遅いタイプとはいえ、変化している可能性もゼロではない。
願わくば、このままくりっと、おとなしくしていてね・・・