リドヴォーでシャンパーニュ。

ちょっと珍しい病気になってしまったコピーライターの日記です。

“健診行かない派”だった私が、ぎりぎりで希少がんを発見できたワケ。

亡くなった父が繰り返し夢に・・・

 

20万人にひとりの希少がん、胸腺腫。

胸骨や心臓の蔭に隠れてレントゲンに写りにくいため、

発見された時にはものすごく大きくなっていたり、

転移や播種を起こして手術ができない場合もあると聞く。

 

そもそもフリーランスで健診の習慣を持たないわたし、

特に3.11の原発事故の後は極端に放射線リスクを恐れ、

レントゲン撮影をかたくなに拒んできた。

 

今回、比較的腫瘍は大きくなっていたものの、

周辺臓器への浸潤はなく、手術でまるっと摘出することができた。

抗がん剤放射線治療も必要なし。

「よく見つかったね」「ラッキーだったね」と言われることも多い。

そんなとき私は思う。

「虫の知らせ」って、本当にあるのかもしれない、と。

 

昨年の春から夏にかけて、7年前に亡くなった父の夢を何度か見た。

内容はごく淡々としたもので、普段の生活の中に、

あたかもまだ生きているかのような父が登場するというもの。

夢の中の私は、父が故人であることを忘れ、特に不思議にも思わない。

 

繰り返し見るのでふと気になって、ネットの夢占いを見てみると、

「亡くなってもう何年も経っている親が出てくる場合は、

夢主が危険にさらされていることを教えようとしている」とある。

 

10年ぶりの健康診断で一発発見

 

他にも、親しい人が大病を患う、といったことも重なり、

約10年ぶりにきちんとした健康診断を受けてみたのだった。

しかも、人生で初めてのCTとMRIも含まれた念入りなやつを。

そうしたらまんまと、6センチ大の前縦隔腫瘍が見つかったというわけ。

 

正直言って、小さなころから父は私にとって煩わしい存在で、

あまり相性が良くなかったし、愛情を受けている実感もなかった。

でも、10年ぶりの健診で悪性の病気が見つかったことは、

父からの最後のプレゼントだったのかもしれないな、と。

 

そして今ふと気づいたのだけど、今日はまさに父の命日!

(本当に今気づいたのです(゚д゚)!

 

こんな薄情でダメな娘を、助けてくれて本当にありがとう。