リドヴォーでシャンパーニュ。

ちょっと珍しい病気になってしまったコピーライターの日記です。

韓国映画「パラサイト」の息子役が、松田龍平に見えて仕方なかったこと・・・よく見ると、安藤サクラも!

手術まであと2週間。

今のうちに映画でも観ておくか!と思い立ち・・・

 

2020の初映画は、『パラサイト 半地下の家族』

 

www.parasite-mv.jp

どっぷりと映画の世界にハマり込んだ2時間余り。

観賞前は、安倍公房の「闖入者」、

またはつげ義春の「李さん一家」みたいなお話?

と想像していたけれど…

軽々と予想を超えてきた~

 

登場人物は全員まったくの悪人ではなく、

それぞれがちょっと間抜けで愛すべき人たち。

それが、ここまでグロテスクな惨劇へと突き進むとは…

すべてが濃厚で圧倒的ながら、

松田龍平似?のチェ・ウシク、

安藤サクラ似?のパク・ソダムの今風の佇まいが、

絶妙に中和してくれている感じもよかった。

 

帰宅してから、去年録画したまま放置していた

同じポン・ジュノ監督の「母なる証明」を観てみた。

 

共通するテーマは格差社会

そして、家族・血縁ならではの呪縛と狂気?

10年前の「母なる証明」が、

ただただ泥臭く陰惨で救いようのない結末に収束していくのと比べると、

「パラサイト」は、エンターテイメントとして圧倒的に面白い!

ちょっと寓話じみた結末にも、一抹の救いがあるような。

 

それにしても、韓国はさすが儒教の国だけに、

家族の結束というか呪縛も日本よりも強いのかな?

何となく、昭和の時代の今村昌平作品を彷彿とさせるところも。