今夜のビーフシチュー、焼きたてのバゲットとともに
焼きたてバゲットは幸せの香り
炊きたてごはんの匂いも捨てがたいけれど、
やはり一番しあわせ感にあふれているのは、
焼きたてのパンの香りでしょう!
最近は小麦食のデメリットが盛んに言われているせいもあり、
なるべくごはんや蕎麦、雑穀を摂るようにしているのだが、
寒い夜、シチューのお供には焼きたてのバゲットが欲しくなる。
今日も仕事の合間にビーフシチューを仕込み、
最近お気に入りのパン屋さんへと急いだ。
我が家から徒歩20分余り。
その途上にはほかにも3軒のパン屋さんがあるのだが、
私は「CHAMONIX(シャモニー)」を目指す。
代々木上原あたりにありそうな、シックで洒落た店構え。
ここのバゲットとパンドミーは絶品なのだ!
不安や悲しみでいっぱいの日々にも、つかの間の幸せと平和が
パンの香りで思い出すのは、木皿泉の小説「昨夜のカレー、明日のパン」。
主人公のテツコが、深刻な病で死期の近い夫、一樹の病院から
義父と並んでとぼとぼと帰る夜道、ふとパンのいい匂いに気づく。
パチパチはぜて湯気が出ているパンを湯たんぽがわりに抱えながら、
「不安と悲しみで一杯の日々にも、つかの間の幸せや平和があること」
を実感するこのシーンが、今の私にはしみじみと響く。
焼きたてパンの香りは幸せの象徴。
病気のことを考えてふっと不安になったり
落ち込んだりするとき、
いい香りやおいしいもの、きれいなものに
救われることがあるんだ。
「すごいニオイ」#ジェットウォッシャー「ドルツ」